避妊に失敗してしまったときに服用するアフターピルですが、いざ必要になったとき、
「どうやって処方してもらうんだろう?」「どんなことを聞かれるの?」など気になりますよね。
今回はアフターピルの処方を希望するときの診察について、詳しくお話します。
「対面診察」と「オンライン診察」の2種類がある
アフターピルの診察には「対面診察」と「オンライン診察」があるのをご存じですか?
病院に足を運び、診察を受ける方法を「対面診察」といいます。
一方で、「オンライン診察」とは、スマホやPCで診察を受けて、薬や処方箋を自宅で受け取る方法のことを指します。
今回はアフターピルを処方する際の実際の診察について、「対面診察」「オンライン診察」それぞれの流れをご紹介します。
受診される際の参考にしてみてくださいね。
アフターピル処方で聞かれること
アフターピルの避妊効果はセックスからの経過時間や、最後にあった生理の開始日、アフターピルや低用量ピルの服用状況によって異なります。
医師に適切に処方してもらうため、問診では避妊に失敗したとされるセックスの日時を正確に伝えます。
アフターピルは妊娠可能性のあるセックスから24時間以内に服用すると95%、72時間以内だと84%、120時間以内だと63%と、経過時間によって避妊効果が下がりますので、できるだけ早く服用するようにしましょう。
アフターピルは72時間以内(120時間までは避妊効果が確認されてます)に飲む必要があるため避妊に失敗した大まかな時間も記載するようにして下さい。
診察時には先生から質問を受けるだけでなく、その場でピルに対する不安や疑問を質問することもできます。
医師も、皆さんの不安や疑問を解消するため、親身に回答してくれたり、いろいろなことを教えてくれたりします。
婦人科での対面診察について
- 来院可能な時間を予約
- 来院・受付
- 問診票の記入
- 医師による対面診察
- 会計
- 院内処方の場合、病院で薬の会計も行い薬を受け取る
- 院外処方の場合、処方箋を調剤薬局へ提出し、薬の会計を行い薬を受け取る
予約なしでも行ける病院もあるようですが、Webで簡単に予約できるところもあります。
事前にHPなどを確認してみましょう。待ち時間などを考慮しても予約するのがおすすめです。
アフターピルは早く飲むことが大切なので、お薬を受け取ったらなるべく早く飲むようにしましょう。
対面診察のメリット
対面診察のメリットは「お薬をすぐに受け取れる」ということです。
お薬は診察後病院内で受け取る、または処方箋を近くの調剤薬局へ提出して受け取るので、お薬をすぐに飲むことができます。
アフターピルはなるべく早く飲むことが大事なので、近くに婦人科があり受診できるようであれば、対面診察を検討してみるといいですね。
オンラインでの診察について
オンライン診察とは、スマホやタブレットなどを用いて、診察の予約からオンラインでの診察、お薬の処方、決済までをビデオ通話やチャットを用いて行う診察方法です。
診察はもちろん医師が行いますので安心です。
診察の流れは下記のような感じで、とっても簡単。
- 対象のサイトにアクセス、もしくはスマホやタブレットにアプリをダウンロード
- 本人確認書類の提出など、ユーザー設定を行う
- 問診票の入力
- 医師によるオンライン診察・薬の処方
- 診察費やお薬代の決済
- 自宅に薬が届く
※医師の判断により対面受診を促す場合もあります。その場合は病院へ行きましょう。
オンライン診察のメリット
- 受付や会計の待ち時間が短縮される
受付から診察、会計までの一連の流れをすべてオンライン上で行うため、病院の待合室や薬局での待ち時間がありません。
また、人の目を気にせずに診察を受けることができるというメリットもあります。 - 自宅や外出先で診察が受けられる
「急いでいるが病院にいく時間がない」という方も、インターネット環境がある場所であれば、病院まで足を運ばずに自宅や外出先からも診察を受けることができます。 - 処方箋やお薬が自宅に届く
お薬の受け取り方は、主に2つあります。
お薬自体が自宅へ郵送される方法か、処方箋を郵送で受け取り、近くの薬局でお薬を受け取る方法です。
お薬が自宅まで届く場合は手間も少なく、とても便利です。
※スマルナでは、一部地域を除き最短で発送日の翌日にお薬をお届けする予定ですが、届くタイミングは注文するサービスで必ず確認しましょう。 - 土日祝や長期休暇中も診察を受けられる
土日祝やお盆、年末年始などの長期休暇の間、対面診察は休診となることが多いですが、オンライン診察は受診できることがあります。
詳しくは各オンライン診察サービスのホームページをご覧くださいね。
料金について
アフターピルの処方を受けたときはどんな費用が発生するのでしょうか。
続いては料金についてみていきましょう。
アフターピルは保険が適用されないため、医療機関によって価格帯が異なります。
オンライン診察では、配送料、システム利用料などが含まれた料金設定となっています。
対面診察では、初診かどうかなどで金額が変わりますが、基本的には「お薬代+診察代+交通費」がかかります。
また、オンライン診察サービスのホームページなどで提示されている料金は、一般的には上記「診察代」「配送料」などが全て含まれた料金です。
しかし、サイトによっては表示金額はお薬代のみで、診察代や送料などが別に記載されていることも。
オンライン診察サービスを選ぶときは、「総額でいくらかかるのか」をしっかり確認しましょう!
対面診察
料金:9,000~18,000円程度+交通費
内訳:
- 診察代
- お薬代
- 病院までの交通費
※スマルナステーションの同じビル内にある連携クリニック(さくま診療所)では学生割引価格での処方をご案内できます。
ご相談はLINE相談または対面相談をご予約ください。
オンライン診察
料金:10,000~15,000円程度
内訳:
- 診察代
- お薬代
- 病院までの交通費
- 診察代
- お薬代
- 配送料
- システム使用料
海外製のアフターピルってどうなの?
現在日本でアフターピルとして認可されているお薬は「ノルレボ錠」と、その後発品である「レボノルゲストレル錠」の2種類のみです。
海外製も日本で認可されているお薬も避妊効果は同じですが、海外製のお薬は「医薬品副作用被害救済制度」が適用されません。
「医薬品副作用被害救済制度」とは、お薬を正しく服用したにもかかわらず、副作用により入院が必要なほど身体に被害があった場合に、医療費などの給付を行う公的な制度です。
つまり、海外製のアフターピルを服用し、副作用で何かあっても、給付金を受け取ることができません。
このことも含めて、どんなアフターピルを希望するか医師に伝えてみると良いかもしれません。
※処方は医師の判断に基づきます。
安すぎるアフターピルは危険!
アフターピルは早く飲むことが大切ですが、手軽に利用できる通販サイトから購入するのはとても危険です。
通販サイトで販売されているアフターピルは、避妊に効果がある成分が含まれていなかったり、体に害のある成分が含まれていたりすることもあるそう。
インターネットで「アフターピル」と検索すると、3,000~5,000円くらいの価格で販売されており、安く手に入るものもありますが、自分の身を守るために、必ず医師の処方を受けましょうね。
まとめ
アフターピルは、避妊に失敗したセックスの後できるだけ早く飲むことが重要です。
近くの病院を受診できる場合は、そのほうが早くお薬が手に入る可能性が高いですが、病院に行きづらい、時間がなくてすぐに行けない・・・という方にはオンライン診察がオススメです。
安心・安全・簡単にご利用いただけますので、ぜひ検討してみてください。
アフターピルの服用が必要になときは、自分の状況にあわせて診察方法を選んでくださいね。