みなさんは産婦人科を受診したことはありますか?
産婦人科に行ったことがない人は、「なんとなく怖いし行きにくい…」というイメージを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも産婦人科ってどんな時に行くべきなのか、行く前に注意すべきことはあるのかなど、産婦人科に関することをご紹介していきたいと思います。
そもそも産婦人科って?
産婦人科というのは産科と婦人科を合わせた診療科目のことです。
クリニックなど小さな個人病院では担当医が限られるため、産科、婦人科、不妊治療など、病院の特徴や専門分野を事前に調べてから行くことをおすすめします。
産科
主に妊娠、出産、産後のことを取り扱います。
婦人科
主に女性生殖器の腫瘍性疾患(子宮筋腫や子宮頸癌など)、性感染症、更年期障害、不妊、生理不順などの内分泌疾患のこと、つまり女性の幅広いトラブルを取り扱います。
行う施術の例として子宮筋腫、卵巣腫瘍などの良性の病気の手術、卵巣・子宮癌の手術、不妊症に対する手術、避妊のための手術、子宮脱の手術などがあげられます。
大学病院や総合病院などの大きな病院の産婦人科
大きな病院では産科・婦人科の両ケースを扱うことが多いです。
手術件数も多く、癌などの長時間の手術や抗癌剤治療も行われています。
どんな時に産婦人科に行った方がいいの?
基本的には、女性器に関して異常を感じたり、悩みがある場合は産婦人科で一度見てもらうようにしましょう。
具体的には、
- 生理に関する不安がある
- ピルを処方してもらいたい
- 妊活をしたい
- おりものが気になる
- 性病検査を受けたい
- がん検診を受けたい
- その他女性器の悩み
などです。
「こんな悩みで行っても大丈夫かな…」と悩む方もいるかもしれませんが、少しでも悩みがある場合は、不安を解消するためにも医師に相談することが大切です。
産婦人科に初めて行くあなたへ
産婦人科に行く際に注意すべきことや、準備しておいた方が良いことについて、下記にまとめました。
初めて産婦人科に行くという方は、参考にしてみてくださいね。
生理周期は記録して行く
例えば、がん検診など一見生理周期など関係のない診察や検査をおこなう際でも、最後に生理が来た日や生理の日数、初潮が来た年齢などを聞かれる場合があります。
あらかじめ確認できる状態で産婦人科へ行きましょう。
前日は性行為を控える
セックスをすると、膣内に傷がついたり、一時的に細菌が増えたりして、検査の妨げになることがります。
検査の前日は、セックスを控えるようにしましょう。
脱ぎ着しやすい格好で行く
内診を行うこともありますので、着替えやすい服やゆったりした服で病院へ行きましょう。
スカートであれば下着を脱ぐだけで、あとはスカートをめくるだけでOK!
ゆったりとしたフレアスカートなどがおすすめです。
※ワンピースなどはデザインによって脱がなければならない場合もあるので注意が必要です。
メイクは控えめに
貧血などを顔色などで確認することがあります。過度な化粧は避けましょう。
ナプキンやおりものシートを持っていく
触診の際に出血が伴う場合があります。
最近は、診察室にナプキンやおりものシートが置いてあるところも多いですが、病院によっては無い場合もあるので、念の為に自分で持っていくと安心です。
出血中や生理中はNG?
月経中の場合、診察や検査の内容によっては正確な診察ができない場合がありますので、生理中に病院へ行くことは避けた方が良いですが、不正出血やいつもと生理の様子が違うなど、何か不安がある場合は出血中でも診察が可能なことがあります。
あらかじめ電話などで出血した上でも診察可能か確認してみてくださいね。
- 出血中でも大丈夫なこと
不正出血、経血に関する悩み(量や色、状態など)、腹痛、ピル(低用量、中用量、アフターを含む)が欲しい、できものができた など
- 出血中を避けた方がよいこと
性感染症検査(感染症治療後の再検査)、おりもの検査、子宮がん検診、卵巣がん検診 など
なるべく症状が出ているときに病院へ行く
相談したい症状が具体的にある際は、症状が出ているタイミングで受診したほうが、うまく言葉にできない症状や状況が医師に伝わりやすくなります。
しかし、スケジュール上困難であったり都合よく症状が出ないこともあると思いますので、その場合は症状についてできるだけ細かくメモや記録をとっておきましょう。
気にしなくても良い点
診察前にシャワーに入らなくても良い
必ずしもシャワーやお風呂に入ってこなくても大丈夫です。ご自身のスケジュールに合わせて病院へ行って問題ありません。
むしろ洗浄しすぎることで正常な検査が行えない場合もありますので気兼ねせずにそのままの状態で病院へ行きましょう。
アンダーヘアはそのままでOK
陰部を見るにあたって陰毛をケアしないといけないのか不安に思う方もいるかと思いますが、気にする必要はありません。
気になることがあれば産婦人科へ
何か悩みを抱えていても、産婦人科に行くのはなかなかハードルが高いと考えてしまう女性は多いようです。
しかし、行きにくいからといって悩みや不調を放っておくのは身体的にも精神的にも良いとは言えません。
大きな病気を抱えている場合もあります。
手遅れにならないためにも、不調や異常を感じたら勇気を持って一度産婦人科で見てもらうようにしましょう。
スマルナでは、「スマルナ医療相談室」にて無料で薬剤師や助産師にピルや生理、避妊などのお悩みを相談することが可能です。
ご不安が少しでも解消されるよう専門家が詳しくお答えいたしますので、ぜひお気軽にご利用くださいね。
▼アプリをダウンロードして「スマルナ医療相談室」を使ってみる
医師監修:西條良香先生